【株式会社RENOSY X様 インタビュー】丁寧な仮説設計と手戻りの少ない進行により2ヶ月間という短期間でRFPを策定

写真左から、当社のコンサルティング事業本部Managerの田口、代表の堀居、株式会社RENOSY X 代表の山口智也さん、CX担当 吉村智子さん

住宅ローンプラットフォームサービスを展開されている株式会社RENOSY X様に対し、AIセキュリティは第三者セキュリティ検証に関するRFP策定プロジェクトをご支援いたしました。

RENOSY X様は、住宅ローンプラットフォームを通じて、金融機関、不動産会社、住宅ローン申込者にサービスを提供されています。その中でも特に金融機関においてはセキュリティへの関心が高く、その期待水準に応えるためにも、今回の見直しを実施されました。

本記事では、その取り組みの背景や成果について、 AIセキュリティ代表の堀居とコンサルティング事業本部Managerである田口が、山口社長と実際にプロジェクトをリードされた吉村様にインタビューさせていただきました。

目次

「第三者検証なのに、ずっと同じ検証会社で良いのか?」─ クライアントや社内の声が再検討のきっかけに

− AIセキュリティの第三者検証支援を検討される前に、どのような課題や背景がありましたか?

吉村さん:
元々、第三者セキュリティ検証を実施していただいていた会社様がクライアント先指定だったこともあり、会社の良し悪しや検証レベルを検討することはありませんでした。数年お付き合いがある中で、「第三者検証なのに、ずっと同じ検証会社で良いのか?」という声が社内やクライアント先からも上がり、検討に至ったという背景です。
明確な課題を感じていたわけではありませんが、こうした声を受けて見直しを始め、その中でAIセキュリティさんにご支援をお願いすることになりました。

堀居:
吉村さんからは、社内外で「同じ検証会社で良いのか?」という声が上がったとお話しいただきましたが、山口社長としては、再検討に至るまでにどのような背景や判断があったのでしょうか?

山口社長:
業界全体でサービス内容が進化し、それに伴って価格も上昇する中で、最適な選択を見直さないまま継続していること自体が、将来的なリスクにつながるのではと感じるようになりました。当社のプラットフォームにとって本当に最適なサービスは何かを再検討すべき時期だと判断し、継続ありきではなく、複数社を比較検討することにしました。


丁寧なヒアリングと課題の把握力が依頼の決め手になった

株式会社RENOSY X 代表取締役 山口智也さん

− AIセキュリティにご相談いただいたきっかけを教えてください。

山口社長:
直接、面と向かってお伝えするのは気恥ずかしいですね(笑)
もともとお付き合いがあって、そこで信頼関係ができていたというのが大きいですね。

お願いするとだいたい「やりましょう」とすぐに動いてくださるので、今回もご相談させていただきました。正直なところ、セキュリティ領域に本格的に取り組まれているとは知らなかったのですが、ちょうど今後注力していくタイミングだと伺い、まさにタイムリーだと感じました。

堀居:
弊社も社名を「AIセキュリティ」に変更するなど、セキュリティ領域の強化に注力しているタイミングでしたので、今回のご相談は非常にありがたいお話でした。

最終的にAIセキュリティに依頼するに至った決め手は何でしたか?

山口社長:
一番の決め手は、丁寧なヒアリングと課題の把握力でした。今回のご相談以前にもエンジニアのご紹介をお願いしたことがありましたが、その際も事業の背景や体制について非常に丁寧にヒアリングしていただきました。

エンジニアの要件定義というのは、実は曖昧になりがちで難しいのですが、AIセキュリティさんなら「このエンジニアが合いそうだ」と思える方を見つけていただけるだろうという安心感がありました。

また、「月に何件ご提案します」といった進め方の方針を事前に明確にしていただき、それを着実に実行してくださった点も、非常に信頼感を持ちました。

堀居:
ありがとうございます。ヒアリングの深さや再現性のある進め方は、弊社の大切にしているスタンスでもあるので、そう感じていただけたのは本当にうれしいです。

山口社長:
普通のヒアリングと違って、掘り下げの精度が高かったのも印象に残っています。「こういう理解で合っていますか?」と資料を通じて確認いただき、仮説を立てて「こういう課題があるのでは?」と聞いてくださることで、私たち自身の理解も一層深まりました。

堀居:
そのようなプロジェクトの進め方ができている背景には、弊社にコンサルティングファーム出身のメンバーが多く在籍していることも関係しているかと思います。また、いかに再現性を持たせることができるかと言うのは社内のコンサルタント及び営業一同が率先して取り組んでいるところになります。

丁寧な合意形成と仮設設計のおかげで短期間でプロジェクトを完了することができた

株式会社RENOSY X CX担当 吉村智子さん

− AIセキュリティとのプロジェクトは、どのように進行し、どのような支援を受けましたか?

吉村さん:
カジュアルに言うと、全部を網羅的にやっていただいた印象です。私はRFP作成の経験がなく、セキュリティ領域についても正直あまり知見がなかったのですが、2ヶ月というタイトなスケジュールの中で、細かいスケジュール設計から資料作成まで丁寧に進めていただきました。

毎週の打ち合わせに向けて、必要な情報をきちんと整えて共有してくださるので、私たちはそれにフィードバックするだけで次に進める。そんな感覚でした。本当に柔軟かつ丁寧にご対応いただき、非常に助かりました。

田口:
ありがとうございます。最初の時点では、第三者検証ベンダーをどう選ぶかという判断基準や観点が曖昧だったので、まずはそこを明確に定義するところから始めました。「何をもとに選定するのか」「どんな軸が適切なのか」を整理しながら進めていくことで、最終的にいい選択ができたのではないかと思います。

山口社長:
今回の取り組みには、吉村がPMとしてプロジェクトマネジメントやRFP策定の経験を積むという目的もありました。試行錯誤しながらの部分もありましたが、AIセキュリティさんのご支援を通じて、多くの学びや気づきを得られたと感じています。

吉村さん:
かなり吸収できました(笑)

堀居:
田口さんに質問ですが、プロジェクトの初期段階では、概要やタスクの詳細がまだ固まっていないタイミングだったと思います。実行の際に気をつけていたことはありますか?

田口:
そうですね。週次でミーティングを重ねていたのですが、前回の打ち合わせで出た疑問点については、必ず次の回で回答をご用意するようにしていました。また、仮説や課題に対して「このような理解で合っていますか?」といった確認の進め方を徹底することで、齟齬が生まれないよう意識していました。

特に意識していたのは、判断をお願いする場面ではイエス/ノーで答えられるように、あらかじめ十分な情報を整えた上で提案を持ち込むという点です。なるべくお客様の負担を減らすためにも、判断のしやすさには気を配っていました。

堀居:
私から見ても、短期間のプロジェクトだった分、少しでも手戻りが生じると進行に影響が出る可能性があると感じていました。そうした中でも、田口さんが一つひとつ丁寧にコンセンサスを取りながら進めてくれたことは、とても心強かったです。


紹介いただいた全員に、高い専門性と人柄の良さを感じた

− AIセキュリティとご一緒する中で、ふと気になったことや、疑問に感じた点はありましたか?

吉村さん:
セキュリティ検証会社の選定にあたって、AIセキュリティさんからも実際に検証を担当される方々をご紹介いただいたのですが、どの方も非常に専門性が高く、まさにスペシャリストだなという印象を受けました。
それでいて、どの方も柔らかい雰囲気で接してくださり、人柄の良さもとても印象的でした。一般的な企業ではポジションや役割によって対応に差があることも多いですが、AIセキュリティさんではなぜこれほど専門性と人柄を兼ね備えた方々が集まっているのか、不思議に思いました。

堀居:
ありがとうございます。人柄と専門性は、どちらもAIセキュリティが大切にしている部分です。
もともと弊社はコンサルティング事業からスタートしており、プロジェクトを成功に導くうえで「人」が占める比重はとても大きいと考えています。コンサルティング事業本部のマネージャー以上は、お客様から高い評価をいただいてきた実績がある人材ばかりですし、ビジネスの話も雑談も気さくにできる人が多いと感じています。

その背景には「良い人が良い人を呼ぶ」という文化もあります。プロジェクトを通じて信頼関係を築いた方から「このプロジェクトならあの人が合いそう」とご紹介いただくことも多く、そうした流れで専門性の高い人材が自然と集まってくるのです。採用においても、スキルだけでなく人柄を非常に重視しています。

また、弊社ではフリーランスの方々との連携にも力を入れており、現在は1万人を超えるタレントデータベースを活用しています。その中には、フリーランスとして関わった後に「AIセキュリティで本格的に働きたい」と言って入社された方も多くいます。

田口:
私自身もその一人で、もともとはフリーランスでプロジェクトに関わっていたのですが、ご縁があって入社しました。最初は仕事のご相談から始まって、実際に一緒に働いてみる中で「このチームとなら、もっと面白いことができそう」と思ったのがきっかけでした。


内製化・DXを進める企業ほど、外部の専門家への相談が有効

− AIセキュリティの第三者検証RFP支援は、どのような企業や組織フェーズの方におすすめだと思いますか?

山口社長:
当社のようなITサービス企業はもちろんですが、たとえば事業会社のIT部門などでも、第三者検証のニーズは十分あると思います。最近はどの企業もWebサービスを展開していますし、セキュリティの担保はもはや前提ですよね。でも実際、新規ビジネス立ち上げや開発業務で手が回らないというケースも多いです。そういうときに、AIセキュリティさんのように専門性のある会社に、選定プロセスごと相談できるのは本当に助かります。

もっと言えば、どんな企業にもおすすめできると思っています。AIセキュリティさんには「困ったら助けてくれる」という安心感があるので、セキュリティに限らず、迷ったときにはまず相談してみると良いパートナーになってくれるはずです。

まとめ

今回のインタビューでは、RENOSY X様が第三者検証の見直しに取り組まれた背景や、AIセキュリティにご相談いただいた理由、そしてプロジェクトの進行や支援を通じて感じていただいた価値について、率直にお話しいただきました。

限られたリソース・スケジュールの中で柔軟かつ網羅的に支援を進めたこと、仮説設計や資料化などによる丁寧な進行、再現性を意識したプロジェクト設計など、私たちが大切にしている姿勢を感じ取っていただけたことを非常に嬉しく思います。

今後もAIセキュリティは、高い専門性と一人一人の人間力を強みとして、課題整理から意思決定まで、企業の皆様の一歩を後押しできる存在であり続けたいと考えています。

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